Bonjour!
Ensemble講師のShokoです。
ではでは予告編の中に 気になる表現があったので取り上げてみてみましょう!
Ensemble講師のShokoです。
今日は17世紀の恋愛小説「クレーブの奥方」と
その現代版映画「美しいひと」についてお話したいと思います。
その現代版映画「美しいひと」についてお話したいと思います。
「クレーブの奥方」La Princesse de Clèvesはラファイエット婦人によって1678年に書かれた小説です。女性がコルセットで締め上げてフリフリのドレスを着て、男性はかぼちゃズボンをはいている時代をイメージしてもらえばいいでしょうか。
また「太陽王」と呼ばれたルイ14世がヴェルサイユ宮殿に住んでいた頃でもあります。
また「太陽王」と呼ばれたルイ14世がヴェルサイユ宮殿に住んでいた頃でもあります。
物語を簡単に説明すると、クレーブ公と結婚した若いシャルトル嬢(クレーブの奥方)がナムール公と恋に落ちる。しかしそれは許される恋愛ではなかったため、クレーブの奥方は気持ちを隠し続け……というものです。
フランスの恋愛小説というと、欲望のままに突っ走るような激しいイメージもあるかと思いますが、これは違います。自分の感情を隠して、苦しみながらも実直であろうとする主人公がとてもけなげ。悲しいけれど、それでこその現実感があります。
さて「美しいひと」La belle personneについてですが、こちらは2008年にフランスで公開された映画です。監督はクリストフ・オノレ(Christophe Honoré)、俳優はルイ・ガレル(Louis Garrel)、レア・セイドゥー(Léa Seydoux)など。
実はこれ先ほど紹介した「クレーブの奥方」の映画化(Une adaptation du roman アダプタション ドゥ ろマン 小説の翻案という意味になります)したものなんです。
舞台は17世紀宮廷からなんとパリの高校へ!クレーブの奥方は美少女の転校生、ナムール公はその高校のイタリア語の先生に!なかなか思い切った飛躍です。ですが基本となるストーリーは同じ。
ちなみにレア・セイドゥーはフランスの大手映画配給会社パテPathé社長の孫娘にあたります。この『美しいひと』以来『ミッション・インポッシブル』4作目、2010年の『ロビン・フッド』、日本では2012年5月公開の『ミッドナイト・イン・パリ』などに出演し、今後もいくつもの映画が控えています。個人的に注目している女優さんです。
映画のLa bande-annonce(バンダノンス、でしたね!予告編)はこちら。
まず0:20のところですが、男の子3人組がなにやら話をしています。
C'est le moment ou jamais!
(セ ル モモン ウ ジャメ)
実はこの男の子のうちの一人、転校生の美少女ジュニーに一目ぼれ。告白する機会を狙っているんです。直訳すると「これが時機、もしくは決してない」になりますね。
つまり「今が告白するときだ!さもないと決して出来ないよ」という訳です。ちょっともじもじしている彼を友達が後押ししてくれています。
ということで、C'est le moment ou jamaisにdeと動詞を付け足すと「今こそ~の時だ」という表現になります。
C'est le moment ou jamais de mettre mon projet à exécution.
(セ ル モモン ウ ジャメ ドゥ モン プロジェ ア エグゼキュション)
「今こそわたし計画を実行すべき時だ。」
それから最後の方の1:32のところです。いわゆる禁断の愛(?)の告白のシーン。
Je me suis perdu en toi.
(ジュ ム スイ ぺるデュ オン トワ)
このse perdreという代名動詞ですが、見えなくなる・消える・失われる・道に迷うなどの意味があります。しかしここではse perdreに 前置詞en/ dansを付け足して、没頭しているという意味で使われています。
つまりこれは「君に夢中だった」という台詞だったのです!
なんで複合過去……とお思いの方もいるかもしれませんが、映画を見ればきっとわかるはず。
こういったフランス語特有の表現は、実際の会話や映画などでまるっと覚えてしまうのがいい方法です。フランス語の勉強の役にもたって、映画も楽しめて一石二鳥ですね!
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