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2019/03/19

会話のちょっとしたテクニックを一つ教えます【Hibiki先生は、こうしてフランス語の壁を乗り越えた!】


先月から始まった「○○先生はこうしてフランス語の壁を越えた」シリーズ、
2月のMiwa先生に引き続き、今月は僕Hibikiが担当しました。
  
14()に行ったコミュニティには、
聴講者を含め十名近い方々にご参加いただきました。

参加者のみなさんにもお話を伺ったところ、
学習者には大きく分けて2タイプあるのではないかということがわかりました。

一つは、話す前にいちいち頭で考えてしまう、
あるいはミスを恐れるあまり、時間がかかってしまうタイプ。

もう一つは、比較的スピーディーに言いたいことが出てくる反面、
細かいところの発音や文法のミスが目立つタイプ。

これは僕も留学時代から考えていたことですが、
この2タイプに優劣はありません。
それぞれにそれぞれのいいところと、悪いところがあります。

ちなみに僕はというと、
一つ目のタイプでした(日本人はこのタイプの人の方が多い印象です)
なので、今でこそある程度フランス語でスムーズに話せるようになったものの、
未だに「いちいち頭で考え」たりもするのです。

非ネイティブである以上、まったく母語で考えることなく話すのは至難の業。
確かに「フランス語で考える」ことも大事ですが、それだけがいいこととも限りません。

むしろ目指すべきは、フランス語を話す前に日本語で考えてしまう時間を
 いかに短縮するか ではないでしょうか。

僕の個人的な体験ですが、フランスでの長期滞在は一年間の語学留学だけでした。
そして当時、フランス語に関していちばん辛かったのは、留学開始から3ヶ月~半年の頃です。

なぜなら、3ヶ月経ちある程度耳も慣れ、十分な語彙も身について、
「相手の言っていること」はほとんど理解できるようになっていました。

理解できるから、反応したい、言いたいこともあるのに、
“時間がかかって” 出て来ないのです。

結果、相手に待ってもらえず、
不完全燃焼のまま話が進んでしまうということが多々ありました。
(いま現在その状況だ、という方も多いのではないでしょうか)

ここから脱却する道は一つしかありません。
それはとにかく 練習 することです。

言いたいことを言ってみる、またはそのために書いてみる。
それを繰り返して、反射神経を鍛える。
残念ながらそれ以外に「考える時間を短縮する」方法はありません。

ただ、当時思わぬところで自分を助けてくれたテクニックが一つありました。
それは、話しはじめる前、あるいは話の継ぎ目に "euh..." と一言挟むことです。

フランス人が喋るとき、耳を澄ますといつも "euh..." と漏らしていませんか?
これを真似すると、とても効果的です。

なぜならフランス語で喋っている間に沈黙は禁物、
この "euh" があるだけで、
「まだ話してるからね、私のターンだからね」
という意思表示になるのです。

これで、いい 時間稼ぎ になります。
その間に 考えて、言いたいことを正確に伝えましょう。

それから、正確に伝えるにはもちろん 正確な発音 も大事ですが、
どうしたら発音が上達するのかもご質問いただきました。

まず一つ言えるのは、「聞いた音を真似する」だけだと、
よほど耳がいい人でない限り上手くいかないということです。

というのも「聞く」段階ですでに、
本来の音と違う聞こえ方になっている可能性が高いからです。

それよりも口の中のどこをどうやって動かすとその音になるのか、
正しい発音の仕方を覚えることが大事だとお答えしました。

フランス語と日本語、違う言語とはいえ、所詮人の口から出る音です。
しっかり形を作ってあげれば正しい音は出せるし、
それが出来れば、聞き取りにも効果はでます。

とはいえ、フランス語の勉強法は十人十色、千差万別です。
誰にとっても間違いない勉強法はないし、
逆に誰にとってもその人だけの、しっくりくる勉強法があるはず。
そのうえで、僕の経験が少しでもみなさんの参考になればと思います。

次の先生のお話も楽しみですね ^^

Hibiki

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2019/02/18

Miwa先生はこうしてフランス語の壁を越えた!

Bonjour à tous ! アンサンブル講師のMiwaです。


月に1〜2回、最大10名の生徒様と講師がオンラインで語り合う
「アンサンブル情報交換コミュニティ」という無料イベント、
皆さんご存知ですか?

この2月から アンサンブルの日本人講師に声をかけ、
○○先生はこうしてフランス語の壁を越えた
というテーマで本コミュニティが開催されることになり、
2月15日の 初回を私Miwaが担当いたしました!

私も他の日本人講師も、最初は皆「フランス語入門者」だったので、
どのような勉強法と努力を経て講師のレベルまで上り詰めたのか、
学習者にとってはとても興味深いテーマだと思います。

さて、2月15日は5名の参加者と2名の聴講者にお集まりいただき、
参加者の方には自己紹介がてら「ご自身が感じるフランス語の壁」
とはなにか、具体的に挙げていただきました。

その中で印象に残ったのは以下の2つです:

1)会話がなかなか上達しない。
2)レッスンで学んだことをすぐ忘れてしまう。

上記2点に最終的にはなんらかの解決策を提案すべく、
まずは私の「フランス語にまつわる経歴」を簡単にお話しする中で、
特にフランス留学中の4年間(語学学校2年+大学院2年)での努力が
飛躍的なレベルアップに繋がったとお伝えしました。

留学中はとにかく、それまでに学んだ文法知識と語彙をフル動員して
「自分の考えを順序立ててフランス語で表す」ことを常に求められます。
毎週の宿題に試験に論文に、筆記でも口頭発表でも様々な形で。

今思えば私にとって、フランス語の壁を総合的に乗り越えるためには、
自己表現のためにフランス語を繰り返し使う
ことがもっとも効果的であったと思っています。

中でも自ら「地獄の2年間」と呼んでいる大学院時代の初期は、
1コマ90分〜2時間の授業を録音し、帰宅してから音声を聞きながら
授業で話されたこと全てをディクテ(書き取り)する
という途方もない作業を毎日行っていました。

最初は1つの授業の書き取りに5時間ぐらいかかっていましたが、
だんだん短くなり、聞き取りの力がアップし、書くスピードも速くなり、
文法や発音の見直しにもなって、自然な文の組み立て方も見えたし、
まさに「一石五鳥」ぐらいの効果がありました!

アンサンブルの生徒様に同じことをしろとは言いませんが、
ネイティヴスピーカーがナチュラルスピードで話すフランス語を
聞き取って書き取って「見える化」し、さらに音読することにより、
1)の会話上達に大きく役立つと思います。

例えば、好きな映画のワンシーンだったり、
インタビュー動画だったり、なんでもいいのです。
ネイティヴが自分の考えを表す時にどういう文型や時制を使い、
どういうロジックを用いて、さらにどんな風に発音しているのか、
文字という目に見える形に起こして観察するという作業は
作文や会話のスキルアップにきっと繋がるはずです。

それから2)の、レッスンで学んだことを忘れないためには、
とにかく「自己表現のツールとして繰り返し使い、自分のものにする」
という実践を必ず行ってほしい、と参加者の皆さんにはお伝えしました。
文法も語彙も「自分の考えを的確にフランス語で表現するために」
学んでいると思うので、実践と継続あるのみです!

最後に、会話上達のためには
発音がいかに大事かという点を繰り返し強調しました。
せっかく語彙を増やしても「間違った発音で記憶していたら」、
いざ会話で使ってみても発音のせいでネイティヴに理解されず、
話がスムーズに進まない…これは非常に残念です。

ですから単語はひとつひとつ「スペル」を正確に覚え、
「発音規則」と照らし合わせて「正確な発音で記憶する」
そうやって語彙を増やしていくのが一番効果的です。

他にもコミュニティでお話ししたことはまだまだありますが、
主に以上が自分の経験を通して皆さんにお伝えしたかったことです。

「書けることは話せる」と信じているので、
普段なかなかネイティヴと話す機会がないという人こそ、
自分が日頃思っていることや行っていることをフランス語にし、
「見える化」して音読するという練習をお勧めします。


長くなってしまいましたが、 コミュニティでお話ししたこと、
そしてここに書いたレポートが少しでも皆さんのお役に立てれば
フランス語講師として、同じ学習者として嬉しく思います。

さあ、来月の担当講師はどなたでしょうか?
次回も「○○先生はこうしてフランス語の壁を越えた」、
たくさんのご参加をお待ちしております!

Miwa

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2018/12/21

フランス語の「発音の悩み」を克服するには?

Bonjour à tous ! 
アンサンブル講師のHibikiです。

先日の1214日に、
アンサンブル情報交換コミュニティ」を担当いたしましたので、
この場を借りてレポートさせていただきたいと思います。

今回のアンサンブルコミュニティでは、
フランス語の発音をテーマにみなさんとお話しました。

フランス語の発音はどうしても難しいというイメージがあるし、
長年フランス語を勉強していてもなかなか完璧にできるものではありませんよね…

コミュニティには8名ほどご参加いただきましたが、
参加者のみなさんの発音のお悩みも聞くことができました。

僕は、発音の悩みについてはざっくり二種類あると思っています。
ひとつは「その人独自の、個人的なクセによるもの」
もう一つは「多くの人に共通する、一般的なもの」です。

前者についてはその人の発音に注意深く耳を傾けるほかないのですが、
後者に関しては、その人の…というよりこれは日本語の悩みたいなものです。
日本語を母語に持つ人がどんなところで躓いてしまうのか、
ある程度はパターン化できるのですね。

今回みなさんに挙げていただいた発音の悩みも、
ほとんどが後者に分類されるものでした。
どんなものがあったか、見てみましょう。

    “u” “ou” 、それから “eu” の発音の区別が難しい。
    “r” の発音が大変(単語によって音色が変わってしまう)
    鼻母音の違いがわからなくなる。

50分と短い時間だったので、
この三点すべてを取り上げることはできませんでしたが、
    についてはわりとゆっくりお話することができました。

まず、発音において一番大切なのは、「綴りと音を区別すること」です。
綴りはあくまで書かれたものですので、実際の音とは分けて考えます。
「こんにちは」と書いて、最後の 「は」 [ha] ではなく [wa] と読みますよね。
似たようなものだと思ってもらえればと思います。

例えば、“u” という綴りの音は [y] という発音記号で表されます。
そして “ou” [u] という記号で表します。
このように音の話を文章でするときは、
どうしても発音記号に頼らざるをえないんですよね、すみません…。

そして [y] [u] は、実はとてもよく似ています。
どちらとも唇を強くすぼめ前に突き出す音なので、
外から見たときの口の形はほとんど同じなんですね。

では何が違うかというと 「舌の位置」 です。
[y] のときは下の歯の裏に舌がくっついているのに対して、
[u] は舌を思いっきり後ろの方に引っ込めます。真逆ですね。

よく参考書に [y] の音は「イ」の口で「ユ」と言うと書いてあるけれど、
これがわかりにくいと言ってくださった方もいました。
本当にそうですよね。
それよりも、[y] は「 [u] の口で舌を前に出す」と覚えた方がよさそうです。

そして “eu” の綴りですが、
これは発音記号では [ø] または [œ] と書きます。

[ø] peu, deux, feu, jeu, heureux,
[œ] heure, peur, sœur, cœur, fleuve,

等の単語で聞かれる音ですが、
この二つは口の開き具合が少し違うくらいなので、
ひとまず同じものだと思ってもらってもかまいません。

そして、ここがポイントなんですが、
“eu” ( [ø], [œ])“u” [y] とも “ou” [u] とも全く違う音です。

[y] [u] が唇をすぼめる “力む” 音なのに対して、
“eu” の音はまったく “力まない”、リラックスした音です。

文章で説明するのは難しいのですが、
[ø] は口の力を抜き、唇だけ軽く丸めます(あまり突き出さず、アヒル口にします)
そして [ø]を、少しだけ口を大きく開けて発音すると、[œ]になります。

何はともあれ、
とくに “ou” “eu” はカタカナで書くとどちらも「ウ」となってしまい、
なかなかその違いに気づくことができません。
でも、日本人である僕らには同じように聞こえたとしても、
フランス語ネイティブにとっては、これらは全く違う音なのです。

例えば僕らにとって、
「おばちゃん」と「おばあちゃん」は全然違うし、
その違いは一度聞けばすぐにわかりますよね。
でもこの違いが、例えばフランス人にとっては難しいといいます。
フランス語では音の長短の区別が弱いので、
この二つの単語が一緒に聞こえてしまうんだそうです。

でも「おばあちゃん」の話をしているのに、
急に「おばちゃん」と言われるとびっくりしてしまいますよね?
これと同じくらい、彼らにとって “ou” “eu” は違うと思ってください。
 « pour » [pur] と言うべきところを « peur » [pœr] と言えば、
話し相手に「何が怖いの?」と思われてしまうかもしれません。

綺麗な発音は、実はただの自己満足ではありません。
聞いてくれている人に余計なエネルギーを使わせない「マナー」だと思えば、
発音の見方も少し変わるかもしれませんね ^^

最後までお読みいただきありがとうございます、

Bonne continuation et à une prochaine ! 

Hibiki

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