2016/10/28

英語とフランス語、こんなところが違います。

Bonjour ! アンサンブル講師のAkiyoです。

さて、私はフランス語のほか、
英語講師としても仕事をしておりますが
「混乱しませんか?」というご質問を受けることがよくあります。
・・・はい、混乱しまくっております ^^;

今日はそんな表現の代表例の一つをご紹介したいと思います。

「フランス語で便利な表現や単語は?」
と聞かれれば、
私はためらうことなく答えます。

それは・・・on !
皆様おなじみの、
人称代名詞ですね。

nous の代わりに使われたり「人一般」を表します。
この「人一般」を表す用法が便利。

どこの誰かはともかくとして、
皆や誰かがそう言っている、
そうしている、というときなど、
on を使っておけば間違いありません。

たとえば
On parle francais en France.
(フランスではフランス語を話す)
主語のない日本語にもしっくりくる感じ。

しかし・・・
これを英語に訳そうとすると、???
on にあたる単語って、ない。

あえて言うなら they かしら。
「人一般」だから。

They speak English in America.
(アメリカでは英語を話す) ・・・?

うーん、しかしこれでは、
我々が言うときは良いとして、
当のアメリカ人が言うとなんだかヒトゴトのような。
では、気になる正解は・・・






English is spoken in America.
(アメリカでは英語が話される)

こちらです!

そう、こういう場合、
英語では主語を隠して受動態を使うのです。

受動態を使うことによってフランス語の on のような、
中立的なニュアンスが表現できます。

英語では受動態は大活躍。

そういえば、
学校英語で受動態はさんざん勉強させられたのに、
フランス語ではちょこっとしか出てきませんよね。

これは on あるいは、
se を使う「代名動詞」などのなせる技なのです。

日本語よりはずっとフランス語に構造の近い英語。

しかし、大きな発想の転換が必要な表現もたくさんあるようです。



英語とフランス語の違い
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