Bonjour !
アンサンブルフランス語講師のDaisukeです。
好評をいただいていた、「ブログで極めるフランス語」
111回をもって最終回を迎えました。
その第110回「書くときに迷ってしまう!"votre"と"vôtre"」の回で、
二つの発音が「ほとんど同じ」と解答編では書かれていましたが、
そのほんの少しの違いについて、今日は書きたいと思います。
⇒http://ensemblefr.blogspot.jp/2016/12/votrevotre-vol110.html
フランス語には
「書くとわかるけど、発音上だとどっちかわからない!」
というものがよくありますが、実は、ほんのり発音が違っていて、
よーく耳をすませば、聞き取ることができることもあります。
例えば、先ほどの votre (所有形容詞) と vôtre (所有代名詞)。
文法的な違いは「ブログで極めるフランス語」で確認していただくとして、
こちらでは、そのかすかな違いに焦点を当てていきましょう。
・votre (所有形容詞) vɔtr ヴォーtr
⇒オは「開口のオ」、少し口を開いた明るい響きのオ
・vôtre (所有代名詞) votr ヴォtr
⇒オは「閉口のオ」、口をすぼめて発音します。
あまりのばさずに短く発音するのが特徴です。
さて、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
これは、この山の様な形のアクサン「accent circonflexe」が持っている性質」に由来します。
アクサンは
・発音を変える、発音を決める役割のもの(accent aigu / accent grave / tréma)
・かつてそこに子音があったよ、という証のaccent circonflexe
の二種類に分かれます。
発音を変える、発音を決めるものは、
météo メテオ (天気予報)
grève グレーヴ (ストライキ)
maïs マイス (トウモロコシ)
の様に、アクサンが付くことによって、e を「エ」と発音したり、
本来フランス語で ai は「エ」と読むところを「アイ」と発音します。
しかし、accent circonflexeは、発音を変える為につけられているわけではありません。
例えば頭という意味のune tête 。
発音はtɛt テットゥ。
あれ?ê を「エ」と読ませてるじゃん!この嘘つき!
と思うかもしれません。
実はこれ、「accent circonflexeがついている」から
「エ」と発音してるわけではないのです。
accent circonflexeは、
「その昔、その母音の後ろに何か子音がついていたよ、今はそれが脱落してるんだよ」
という意味を表すマークです。
脱落した子音は「s」であることが多いのですが、tête ももともとは
teste という綴りであったと推測されます。
フランス語はe の後に子音が二つ以上連続すると e を「エ」と読む法則があるので、
これは「テストゥ」と発音します。
そして、時が流れていつの間にやら s が脱落して、
代りに e の上にアクサンシルコンフレクスが付けられました。
その名残で、今もそこに s があるかの様に発音する為、
「テットゥ」と発音するわけです。
さあ、ここまでよろしいでしょうか?
なんだかややこしいですが…
そして、本題の所有代名詞の vôtre。
これもかつては vostre であった(と思われます)ので、
ヴォスtrとまずは発音しておきましょう。
その時の口の形、発音を覚えておいてくださいね。
では、現代にもどって、vôtre を発音してみましょう。
今もそこに s があるように、だけど s は発音しないように注意して…
ほら、口をすぼめた、少し短い発音の「オ」になりませんか?
これが、accent circonflexe の役割です。
ここで注意していただきたいのは、
accent circonflexe がついているからと言って必ずいつも同じような発音になるとは限らない
ということです。
accent circonflexeは、あくまでも「もともとそこの子音があったように発音する」がポイントですので、
綴りによって、「開口のオ」になったり「閉口のオ」になったりします。
また、同じような綴りでも、後ろに続く文字配列によって
発音が変わることもありますので、必ず辞書で発音記号を確認してくださいね!
さあ、では以下の単語は一体どのように発音するでしょうか?
「え?なんで?」というものがあるかもしれませんが、
そういうものを見つけるのも、発音習得の醍醐味かもしれません。
・hôpital 病院
・ôter 脱ぐ、取り除く
・contrôle 検査、制御
・côte 肋骨
・hôtel ホテル
à très bientôt !
アンサンブルフランス語講師のDaisukeです。
好評をいただいていた、「ブログで極めるフランス語」
111回をもって最終回を迎えました。
その第110回「書くときに迷ってしまう!"votre"と"vôtre"」の回で、
二つの発音が「ほとんど同じ」と解答編では書かれていましたが、
そのほんの少しの違いについて、今日は書きたいと思います。
⇒http://ensemblefr.blogspot.jp/2016/12/votrevotre-vol110.html
フランス語には
「書くとわかるけど、発音上だとどっちかわからない!」
というものがよくありますが、実は、ほんのり発音が違っていて、
よーく耳をすませば、聞き取ることができることもあります。
例えば、先ほどの votre (所有形容詞) と vôtre (所有代名詞)。
文法的な違いは「ブログで極めるフランス語」で確認していただくとして、
こちらでは、そのかすかな違いに焦点を当てていきましょう。
・votre (所有形容詞) vɔtr ヴォーtr
⇒オは「開口のオ」、少し口を開いた明るい響きのオ
・vôtre (所有代名詞) votr ヴォtr
⇒オは「閉口のオ」、口をすぼめて発音します。
あまりのばさずに短く発音するのが特徴です。
さて、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
これは、この山の様な形のアクサン「accent circonflexe」が持っている性質」に由来します。
アクサンは
・発音を変える、発音を決める役割のもの(accent aigu / accent grave / tréma)
・かつてそこに子音があったよ、という証のaccent circonflexe
の二種類に分かれます。
発音を変える、発音を決めるものは、
météo メテオ (天気予報)
grève グレーヴ (ストライキ)
maïs マイス (トウモロコシ)
の様に、アクサンが付くことによって、e を「エ」と発音したり、
本来フランス語で ai は「エ」と読むところを「アイ」と発音します。
しかし、accent circonflexeは、発音を変える為につけられているわけではありません。
例えば頭という意味のune tête 。
発音はtɛt テットゥ。
あれ?ê を「エ」と読ませてるじゃん!この嘘つき!
と思うかもしれません。
実はこれ、「accent circonflexeがついている」から
「エ」と発音してるわけではないのです。
accent circonflexeは、
「その昔、その母音の後ろに何か子音がついていたよ、今はそれが脱落してるんだよ」
という意味を表すマークです。
脱落した子音は「s」であることが多いのですが、tête ももともとは
teste という綴りであったと推測されます。
フランス語はe の後に子音が二つ以上連続すると e を「エ」と読む法則があるので、
これは「テストゥ」と発音します。
そして、時が流れていつの間にやら s が脱落して、
代りに e の上にアクサンシルコンフレクスが付けられました。
その名残で、今もそこに s があるかの様に発音する為、
「テットゥ」と発音するわけです。
さあ、ここまでよろしいでしょうか?
なんだかややこしいですが…
そして、本題の所有代名詞の vôtre。
これもかつては vostre であった(と思われます)ので、
ヴォスtrとまずは発音しておきましょう。
その時の口の形、発音を覚えておいてくださいね。
では、現代にもどって、vôtre を発音してみましょう。
今もそこに s があるように、だけど s は発音しないように注意して…
ほら、口をすぼめた、少し短い発音の「オ」になりませんか?
これが、accent circonflexe の役割です。
ここで注意していただきたいのは、
accent circonflexe がついているからと言って必ずいつも同じような発音になるとは限らない
ということです。
accent circonflexeは、あくまでも「もともとそこの子音があったように発音する」がポイントですので、
綴りによって、「開口のオ」になったり「閉口のオ」になったりします。
また、同じような綴りでも、後ろに続く文字配列によって
発音が変わることもありますので、必ず辞書で発音記号を確認してくださいね!
さあ、では以下の単語は一体どのように発音するでしょうか?
「え?なんで?」というものがあるかもしれませんが、
そういうものを見つけるのも、発音習得の醍醐味かもしれません。
・hôpital 病院
・ôter 脱ぐ、取り除く
・contrôle 検査、制御
・côte 肋骨
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à très bientôt !
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