2013/01/31

アンサンブル立ち上げヒストリー秘話 その2

Bonjour !
前回からの続きでアンサンブル立ち上げヒストリー秘話をご紹介いたします。
初回を読んでいない方は是非読んでから、今回の記事に進んでくださいね。


5、フランス語を勉強せずに渡仏!

日本の英会話学校で思いもよらぬ苦労をいろいろ経験した後、急遽フランスでの仕事が決まりました。そのため全く未知のフランス語を勉強しなければならない状況となり、SKYPEを使ったオンラインフランス語学校を探しましたが…存在しませんでした。

周りにフランス語を勉強している人もいないし、とりあえず参考書を買ったものの・・・・動詞の活用?女性名詞?ええ〜、フランス語って暗号ですか!?!?
聞くだけで話せる教材や、ネット、本屋さんにある参考書もさらに購入しましたが・・・
最初の数ページでもう挫折です。

こんな難しい言語、独学で上達できるはずない!

近所の英会話学校にフランス語レッスンもありましたが、入会金4万円、1レッスン7000円。セレブ向け!?ちょっとお高いですよね(汗)個人で家庭教師を探すという選択肢は絶対にありませんでしたし(これ以上トラブルはご免でしたので)。

こんなに難しそうなフランス語を1回7000円も払って受講したところで、日本に居続ける限り100万円以上払っても効率良く上達できないはず。それなら思い切ってフランスに行ってしまおう!と、全く勉強せずフランスに旅立ったのです。


6、Parisの語学学校 

この語学学校時代は思い出すのも恐ろしい暗黒の日々でした(苦笑)
毎日何もかも楽しくありませんでした。観光目的なら英語でなんとかなりますが、住むのであればフランス語は絶対に必要です!

メトロの切符も買えないし、買い物すらまともにできません。
生活における些細なこと全てに不自由します。

「Bonjour!」 「Merci」しか知らないのに、パリの語学学校ではフランス語だけの授業を毎日4時間受けました。授業の速度はすごく早いものでした。毎回どんどん進んでいきます。

先生が何を話しているかわからず、辞書を引くと、

「あなたは辞書なんか使っているからフランス語を話せないのよ、私の話していることをイメージしなさい。辞書を学校に持って来ることは禁止します」と怒られました。

でもイメージしようにも、先生の話す単語すべてが解らないので、何について話しているのかイメージすらできないのですよ。。。


約10-20名(時期によって頻繁に人数が変わる)のクラスメイトはにポルトガル語とスペイン語を話す外国人が多く、フランス語と共通点が多いため彼らの上達は目覚ましいものでしたが、私を含め3人のアジア人はまったく授業について行けず…私以外のアジア人はすぐに学校を辞めました。

「月謝は戻ってこなくてもいい、こんな惨めな思いをしてこの学校にいたくない」、と話していた彼女たちの顔が今でも忘れられません。

私はクラスで一番落ちこぼれの出来の悪い生徒でしたが、毎日家で2-4時間勉強し必死で授業について行こうとしましたが、会話はほとんど出来るようになりませんでした。

フランス人の友人からは、「和美は接続法の難しい文法は知っているのに、会話は全くできない。その学校は大丈夫か?」と心配される始末(しかも会話は英語)。

おまけに、2-3か月置きに日本とフランスを仕事で往復していたため、学校にはなかなか継続して通う事ができず、難しい文法は知っているのに会話は出来ないままという悪循環の日々。みんなに通っている学校が悪いと言われ、違う語学学校にも通ましたが、結局どこも同じでした。


7、おごってばかりのエシャンジュ

語学学校の日本人のお友達に「エシャンジュ(échange)するといいよ」と言われ、日本語を勉強したいフランス人とエシャンジュすることにしました。世界的に有名で健全というエシャンジュサイトで「私はフランス人女性とエシャンジュを望みます。まじめな30代以上の方で、男性はお断りしています。」と、アンノスを掲載。

1日で30人以上のフランス人からメールが来ましたが、半分は男性で、もう半分はアニメおたくのフランス人女性。真剣に政治や時事問題についてお話しできる人を探していたので、約70名くらいの候補者から2名フランス人女性を選びました。

一人の方は日仏ハーフで現役の通訳者。しかし彼女はフランス語を教える講師ではないため、フランス語の勉強には全くならず、質問しても「フランス人はそういう使い方はしない、どうしてかはわからない」と、日本語で言われてしまい終了。

次に可愛らしい大学院生とエシャンジュしましたが、すごくお金に困っている子だったので、エシャンジュの際は毎回お茶やご飯を奢る流れになってしまい、やはり彼女もフランス語講師ではないため、文法説明は全く意味が分からず…エシャンジュでフランス語は上達せず、友達が増えただけに終わりました。。。


8、Suriya先生との出会い

Parisの語学学校で落ちこぼれ仲間だったタイ人のお友達(彼女は1か月で「月謝は戻ってこなくてもいい、こんな惨めな思いをしてこの学校にいたくない」と言って学校を辞めたのですが)と、6カ月ぶりに再会したところ、彼女のフランス語レベルが驚くほど上がっていて、フランス人と冗談まで言い合っているのです!私なんてまだOuiとNonでしたからね(涙)

あんなに落ちこぼれで一緒に傷を舐め合った友人の急成長ぶりに驚き、どうして半年でこんなに話せるようになったのか聞いたところ、

「すごい先生と出会って、彼女に毎日2時間習っている。
あなたも今の学校は辞めた方が話せるようになるよ」

と言うのです。迷わず彼女にその「すごい先生」を紹介してもらいました。
それが Suriya先生との初めての出会いでした。

最終回に続く。

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